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by bakaboushi
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趣味は仕事です(ウソです)。
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こっち書くの超久しぶり。以前いつ書いたのか覚えてないよ。
こういうのを奇跡の生還というんじゃなかろうか。

僕は製品の寸法図が好きだ。
その図面に書いてあるものがやがて形となり製品として売られていく。
お金になる。どこかで人に使われる、役に立つ。
その図面からいろいろなものが思い起こされてうれしくなる。
もちろんプラスのことばかりではないけれど。

そんなわけで、僕は絵を描いてお金を稼いでいる。
学生の頃から趣味でやってるお絵描きとはだいぶ毛色が違うけれど、
デザインって言葉には設計って意味もあるもんね。
その頃に考えていた絵に対する思想が子供だったなあなんて思うくらい真剣に絵を描いている。
僕が描く絵には、お客さんの使い勝手や安全性、製品が長持ちする工夫を最大限詰め込みたい。
ものすごく難しいことだけど、それが僕のいる業界のお金を稼げる絵の条件でもあると思うし。

大学生の時、所属した研究所の教授が一番初めの授業でこう言って僕はしびれた。
「工学は数学や文学のように純粋な学問では無い。俗世間でお金を稼ぐために生まれた知恵だ。」

世界の本質のようなものを言語で取り出してくるのが宗教や文学で、数字で取り出してくるのが数学なら、
それらをこねくりまわし、いい形にして俗世間をしたたかに這い回っちゃおうとするのが工学なのかも。
僕がそんな泥臭い工学が好きだ。

だから僕は今、好きなことを仕事にしてると言えると思う。

先週、僕の部署の同期が会社を辞めた。突然のことだった。
手際の悪い同期のそいつは、毎日上司から何かしら怒られていた。
仕事が遅い、ミスが多い、説明が回りくどい、言い訳が多い。
どんどん口数が減っていき、僕もちょっと心配していた。
ある日彼の描いた図面の寸法が合わないことで、上司が激怒した。
ちょっと誤魔化しとかがあったんだと思う。
「もういいから帰れよ」とか、そんなことを言われてたと思う。

次の日、彼は来なくなった。
そしてその次の日には、スーツを着て退社の挨拶をして回っていた。

来なかった日、
僕がちょっとメールしたら「設計に向いてない」なんて返事が返ってきた。
確かに仕事は遅いし、間違いも多い。
彼の仕事が回りきらなくて僕にパスされることも多かった。

そんなわけで、突然辞めてしまった彼の仕事はほとんど僕が引き継ぐことになった。
正直面倒だなとは思ったが、やらないわけにはいかない。
なので彼のファイルに閉じてあった図面を見たのだが、その時背筋が寒くなった。

僕なんかとは比べ物にならなないくらい綺麗な図面がそこにあった。
確かに寸法は間違っていたのかも知れない。
しかし、寸法線の間隔、引出し線の角度、レイアウト、
とても丁寧に描かれているのが僕にでも理解できた。
こんなもの描いてたんじゃ、仕事が遅れるのは当たり前だ。
彼なりの思想があったんだろう。それが会社の意向と反れていただけだ。

仕事が向いてる・向いてないていうのは1年働いたくらいで分かるものだとは思えない。
要するに、続けるには好きか嫌いかなんだと思う。
でも僕は、辞めていった彼の図面を見て、
いいものを作るってのはなんなんだろうかなんて思ってしまったのだ。



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それにしても机の上が汚いなあ。



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>ちー
ひさしぶり。アイポッドで音楽買ったりすると、お金の感覚が分からなくなります。CDいっぱい欲しいねー。

>vividnaight
どうもこちらでははじめまして。そして早速返事遅くなってごめんなさい。
ものすごく遠いやまびこってことで。

そうそう、匂いがないの。それ。
だからなのか、僕はipod買ってからCDを買うペースが増えました。本末転倒。
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by bakaboushi | 2006-03-26 07:42